横河電機 宇宙事業開発室の取り組み

BSテレ東で、日経スペシャル SDGsが変えるミライ~小谷真生子の地球大調査~という番組があります。その1月20日の放送回で、横河電機宇宙事業開発室の取り組みが紹介されたのですが、現在宇宙開発に挑む横河電機の技術!鍵はサステナブル視点|テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンドで閲覧することができます。

番組は、横河電機が開発した共焦点スキャナの紹介から始まります。これは細胞の構造を観察するのに用いられる機器で、対象物を鮮明に観察できるほか、立体構造も観察でき、生きた細胞の観察に定評があるそうです。その共焦点スキャナが国際宇宙ステーション(ISS)で活躍しており、宇宙での筋萎縮や骨量減少、地上での寝たきりの予防や治療に役立つ研究に用いられているのだそう。

続いて、日本初の民間月着陸船を昨年打ち上げたispaceとの打ち合わせシーンに。横河電機は月面で水分を調査する機器の共同開発に参加しており、月の砂1kg中に存在するわずか0.1mlの水をも検知しようとしているそう。その機器は2027年の完成を予定しているのだとか。当然ながら月面まで運ぶために小型化・軽量化しなければならず、なかなか大変そうですが、実現が楽しみな機器であります。

そして宇宙事業開発室の紹介……現在人員は7名で、室長の黒須さんがお話されているシーンもありました。なぜ「さん」付けかというと、筆者は国際宇宙大学(ISU)日本卒業生会で黒須さんと面識があり、また懇意にしていただいているからです。

最後に、副室長の白津氏がコメントされていたのですけど、「地上の循環社会への貢献」「宇宙と地上の技術の組み合わせ」というフレーズが印象的でした。宇宙開発を通じたSDGs/サステナビリティへの貢献を、しっかり具現化されているように感じます。