ホンダとJAXAによる循環型再生エネルギーシステムの共同研究開発

ホンダ、月面で電力を供給する「循環型再生エネルギー」でJAXAと研究開発 – UchuBizという記事を読みました。

本田技研工業(ホンダ)は1月19日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、月面探査車両の居住スペースとシステム維持に電力を供給するための研究開発契約を締結したと発表した。同契約は「有人与圧ローバー再生型燃料電池システムの概念検討および機能要素試作」についての契約となる。

ホンダ、月面で電力を供給する「循環型再生エネルギー」でJAXAと研究開発 – UchuBiz

個人的に気になったのは、この「再生型燃料電池システム」というのが、循環型再生エネルギーシステムと表現されていた点です。

同社の循環型再生エネルギーシステムは、太陽エネルギーと水から継続的に酸素や水素、電気を製造することを想定。月面で使用する場合、昼の間に太陽光発電で発電した電気を使って高圧水電解システムで水を電気分解し、酸素と水素を製造してタンクにためるシステムとなる。夜になったら、ためた酸素と水素を使って発電し、居住スペースに電力を供給するという。

ホンダ、月面で電力を供給する「循環型再生エネルギー」でJAXAと研究開発 – UchuBiz

月面上や宇宙空間といった閉鎖環境においては、この種のシステムは極めて重要な位置付けを占めるはず。そしてそれは当然、地球上での将来の循環型社会の実現に向けた布石というか検討に役立つのではないかと思います。

「宇宙船地球号」なる言葉が生まれて久しいですがまさに地球自体、一種の閉鎖環境とみなしその保全を考えていかなければならない時代ですからね。大気圏外(宇宙空間)と大気圏内とのあいだで、それなりに物質の出入りがあることは認識していますが。