Synspectiveが新たに119億円という国内最大規模の資金調達を実施したというプレスリリースを読みました。
衛星データ解析によるソリューション提供および小型SAR衛星の開発・運用を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、損害保険ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)、野村スパークス・インベストメント株式会社(本社:東京都千代田区)、Pavilion Capital Pte. Ltd.(本社:シンガポール)などからシリーズBラウンドによる第三者割当増資および融資により119億円の資金調達を実施したことをお知らせします。
“国内最大規模*” Synspectiveが新たに119億円を調達 – Synspective-JP
Synspectiveは、このプレスリリースがきっかけで知ったのですけど、小型SAR衛星の開発・運用と衛星による観測データを活用したソリューションサービスの提供をワンストップで行う
企業だそうで。衛星データの積極的な活用が、日本国内に限っても非常に盛んになりつつあるという機運を感じます。代表取締役CEO、新井元行氏のコメントには
シリーズAラウンドを超える資金調達ができたことを皆様からの期待と信頼の大きさとして受け止め、当社はSAR衛星30機からなるコンステレーション構築とそのデータ解析技術をより一層加速させ、持続可能な未来にむけて『学習する世界』の実現にまい進します。
“国内最大規模*” Synspectiveが新たに119億円を調達 – Synspective-JP
とあり、持続可能というバズワードもといキーワードが盛り込まれています。学習する世界、というフレーズも大変興味深く、オリジナリティを感じるところではありますが、やはり衛星データをサステナビリティと紐付けて社会に訴求しようとしている印象は受けます。このコメントに呼応するように実際、
昨今の気候変動の影響により、世界中で気象や気候、降水量における極端な現象が増加し、今後も風水害の頻度と深刻さは増すだろうと言われています。Synspectiveの小型SAR衛星の開発・運用、そのデータを活用したソリューションサービスは、こうした災害リスクの低減に直接関与するものであり、将来にわたって私たちの安定した生活を支えるための「社会情報インフラ」となることを期待しています。
“国内最大規模*” Synspectiveが新たに119億円を調達 – Synspective-JP
というコメントをPavilion Capital Head Japan InvestmentsのCHOUN Chee Kong氏が寄せており、他にも野村スパークス・インベストメント株式会社の秋田一太郎氏のコメントには小型SAR衛星によるデータ取得と利活用を通じて世界の人々の生活をより良いものに変えていく将来を期待
とあったり、「そういう」文脈がわかりやすくこのプレスリリースでは表現されていると感じます。