3月28日付で、株式会社SPACE WALKERが令和3年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業に採択されましたというニュースを掲載していました。
株式会社SPACE WALKER(本社:東京都港区、代表取締役 眞鍋顕秀、以下「スペースウォーカー」)は、東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社による「令和3年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業」に採択されました。
本採択では、「タイプ4超高圧複合容器蓄圧器の開発」を研究開発テーマに設定いたしました。宇宙開発技術を地上へ展開し、低コストで設置・使用が可能な水素ステーション用蓄圧器(タンク)の開発を進めます。
令和3年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業に採択されました
SPACE WALKERというと、一般の目線からすれば宇宙旅行のためのサブオービタルスペースプレーンを開発している会社という印象が強いように思うのですけど、水素ステーション用蓄圧器というのは、宇宙開発からのスピンオフ的な位置付けかなと思います。
本技術は、厳しい条件が求められる宇宙開発から生まれました。宇宙においてはロケットや人工衛星等のヘリウムガス・窒素ガス搭載用タンクや月面開発における水素ガス・酸素ガス貯蔵・移送用タンクとして開発、そして地上においては将来的に水素ステーション、カードル、トレーラーなど超高圧水素ガス貯蔵・移送用タンクや次世代モビリティ搭載用タンクへの利用も期待されています。脱炭素化社会に向けて、水素サプライチェーン・プラットフォーム構築へ貢献していきます。
令和3年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業に採択されました
スピンオフというと呼び方をしてしまうと、やや本業から外れたイメージを生み出してしまうかもしれませんが、しかしニュース記事の締めの言葉は「今後も宇宙と地球双方の持続可能性に貢献すべく、開発を進めてまいります」。なので、同社にとってはスペースプレーンと水素ステーション用蓄圧器の別を問わず、事業全体を通じて社会課題に取り組むというスタンスで広報されているのかなと感じました。