この記事は、宇宙開発とサステナビリティ Advent Calendar 2022の4日目の記事です。8月の記事ですが、中国、ロケット「長征」の再使用可や燃料無毒化を計画 – UchuBizを読みました。
中国が「長征」ロケットの再使用可や燃料の無毒化といった大幅な改良と変更を計画していることを、中国の宇宙業界紙「中国宇宙報」が現地時間8月24日に報じた。
中国、ロケット「長征」の再使用可や燃料無毒化を計画 – UchuBiz
記事は、再使用化や燃料の無毒化を進める動機や背景については触れていません。ただいずれも昨今のトレンドといいますが、宇宙開発自体の持続可能性という観点からすれば極めて重要なテーマであり、見方によっては進化の方向性としてごく順当と言えそうです。
例えば、「長征2号」では燃料に四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンが利用されており、これは非常に有害かつ腐食性が高く、打ち上げの準備や使用済みブースターの回収にあたり、高いリスクとコストが存在する。
そこでCASCは現在、長征のロケット燃料にケロシンと液体酸素を利用することを検討しているという。
中国、ロケット「長征」の再使用可や燃料無毒化を計画 – UchuBiz
最近でこそ中国の宇宙開発は順調に映る報道が多いですが、過去には中国の長征3号Bロケットのブースターが民家を直撃し猛毒の燃料が飛散したと報じられる – GIGAZINEのようなこともあったわけで、長征の進化がより確実な打上げや国民の安全性の向上に繋がると良いなと思います。