第66回宇宙科学技術連合講演会におけるSDGs関連の発表

この記事は、宇宙開発とサステナビリティ Advent Calendar 2022の9日目の記事です。

宇宙開発の最新動向 ~第66回宇宙科学技術連合講演会~(4) 宇宙ベンチャーはSDGs貢献で投資を呼び込めるか。事例分析と課題から見る (1) | TECH+(テックプラス)という記事を読んで、今年の宇宙科学技術連合講演会いわゆる「宇科連」でも、SDGs関連の発表があったことを知りました。うーん、参加すればよかった……まぁ自分の情報収集が甘かったですね、反省。

汎用性を持つサービスではあっても、いずれはインパクト投資家が「間接的なインパクト」の定量的な測定を行うことも想定されるというが、現状では評価が難しい側面がある。現在の測定指標に馴染む開発を進めておくことや、広報的な努力も必要と考えられる。セッションの中では「体制が整っていないスタートアップはSDGsへの貢献を打ち出すことも難しい」というコメントも聞かれた。

宇宙開発の最新動向 ~第66回宇宙科学技術連合講演会~(4) 宇宙ベンチャーはSDGs貢献で投資を呼び込めるか。事例分析と課題から見る (1) | TECH+(テックプラス)

広報の必要性は私自身注目しているところであり、だからこそ社会構想大学院大学では「社会課題解決手段としての側面に焦点を当てた宇宙開発広報の可能性に関する考察」という研究成果報告書を作成しました。

SDGsはともすれば「お題目」とみなされる部分があるものの、投資を引き込む入り口と考えれば、今後は無視できない経営の要素になってくるはずだ。

宇宙開発の最新動向 ~第66回宇宙科学技術連合講演会~(4) 宇宙ベンチャーはSDGs貢献で投資を呼び込めるか。事例分析と課題から見る (1) | TECH+(テックプラス)

私もまったく同感です。しかし、先述の研究成果報告書に記したとおりで、残念ながら国内の宇宙開発企業で事業を通じSDGsに取り組んでいて、なおかつそれを積極的に広報している事例は少数派という認識です。今後の推移を注意深くウォッチしていきたいと私は考えていますし、なんなら来年の宇科連にも期待したいなと思います(もしかしたらSDGs絡みのセッションがまたあるかもしれません)。